●商品情報 [樹木][茶花][落葉低木][山菜苗][野菜苗]
※雄雌異株でこちらは
雌木になります。
和名:花筏
別名:ヨメノナミダ(嫁の涙)、ママコナ、ヨメナ
学名:Helwingia japonica
●休眠期中のお届けについて
この樹木は秋に落葉し、春まで休眠期に入ります。
樹木苗は1年中販売しております。秋〜翌春の期間は葉が全て落ちた状態でお届けとなり、見た目は枯れ木の様ですが、春からまた新芽を芽吹かせます。
お送りする際は必ず苗の状態を確認しお送りしております。「冬の間の管理が不安」「春に芽吹くか不安」というお客様は、ほとんどの樹木が芽吹きだす春4月中旬以降に購入を検討頂ければと思います。
ご不明な点がございましたらお気軽にご質問ください。
●商品説明
雌雄異種の落葉低木で、山野の湿気の多い日陰に自生します。花は淡い緑色で花径5mmくらいでとても小さいのですが、咲くのが葉の上なので、不思議な姿に目が引かれます。大変めずらしい姿の花ですが、これは葉に付いたわけではなく、花の軸が葉脈と融合したためにこのような特徴的な姿となると考えられています。
オス木は、複数の花をつけ、花が終わると葉の上には何もない状態で成長していきます。
メス木は、1個(まれに2個)の花をつけ、花の終わる夏には、葉の上に実を付けます。最初は緑色ですが、その後秋に近づくにつれ黒く色づきます。メスオスとも、花は咲かせますが、実をつけるのはメス木だけです。
名前の由来は、花や実のつき方が珍しいことから、民話による名がつけられています。「ハナイカダ(花筏)」は、葉を筏(イカダ)、花や実を船頭に例えたものです。別名の「ヨメノナミダ(嫁の涙)」は、嫁いだ家で悲しい思いをした嫁が流した涙がハナイカダの葉に落ちたもの、「ママッコ(飯子)」は、継母が煎っている熱い豆を、継子の手のひらに乗せてできた火傷の火ぶくれを、黒い実に見立てた説や、本種の葉をご飯に焚きこむ「菜飯」(なめし)から、などといわれています。地方によっては、ママコナ、ヨメナなどといって、山菜としても親しまれています。
新芽が大変柔らかく山菜として食べられます。天ぷらやお浸し、汁の実や和え物などでいただきます。加熱調理すると松茸に似た香りがするともいわれます。夏に熟した実は甘味があり、果実酒や生食の他、ジャムなどに加工します。野鳥が小鳥が好んで食べるようです。
●分類
ミズキ科ハナイカダ属
落葉低木
●開花時期
5月
●管理場所
半日陰 ほどよく湿気のある場所
●育て方
比較的育てやすい植物です。多くの植物が苦手とする北向きの庭や樹の影などでも育ちます。
土質は特に選びませんが、落ち葉などが堆積した場所に好むので、腐葉土を株元に敷くとよいでしょう。
花を咲かせるためには、日照具合が重要です。午前中陽が当たり、午後には日陰になるような場所が理想です。幼苗の時は特に西日を嫌いますのでご注意願います。
鉢植えの場合は夏場水を切らさないように気を付けます。土の表面が乾いたらたっぷりあげましょう。
花が咲かない場合、肥料分が少ない場合がございます。その場合は春(桜の時季)と秋(紅葉の時季)に化成肥料を株元に撒きましょう。